うつ病治療薬による非人間的行為
パキシルが以前の半分ほどの量になった頃のことです。 気分を盛り上げるパキシルと抗うつ剤のトリプタノールの天秤のような状態を 主治医が少しずつ調整をしてくれていたのですが、そのバランスが上手くいかない時なのかもしれませんが、 些細なことで切れるようになってしまいました。
その「切れる」という行為ですが、もう凄まじかったそうです。 と、他人事のように書いているのは、私自身がその行動を覚えていないんです。
途中までは覚えているんです。かっ、と頭に血が上って体中が熱くなり、大声でわめき散らし、 睡眠薬やら抗うつ剤やら、そこら辺にある薬を手当たりしだいに飲んでいました。 このあたりまでは覚えているんです。そこから先はよく覚えていません。
後で妻から聞いた話ですが、今までに見たことの無いような形相で、 大声でわけの分からないことをわめき散らし、薬を大量に飲んで家を飛び出して行く、 というのがお決まりのパターンだったそうです。そしてしばらくして帰ってくるとかなり酒臭かったと。 フラフラで帰ってきてそのままベッドに入り込んで寝ていたそうです。
この行為、いったい何回やったのかすら覚えていません。 この「薬による非人間的行為」は、間近で見るとその恐怖は相当なものだそうです。 産業医の先生は以前外来をやっていたこともあるそうで、 この「薬による非人間的行為」を目の当たりにしたことがあるそうです。
妻は必死だったことでしょう。何をしでかすか分からないような状態になってしまった私を見て、 自分も怖かっただろうし、息子を守らないといけないという思いに駆られたと思います。 もしかしたら私は妻や息子に暴力を振るっていたかもしれません。それすら覚えていないのですから。 でも私がベッドから起きたときに妻と息子の顔を見て、特にあざとか殴られた痕はなかったのでたぶんそれはしなかったのでしょう。
この行為は3ヶ月以上も続いたと記憶しています。病院に行くたびに薬の量が変わり、 そのたびに暗く落ち込んだり、切れたり、落ち着いていた時もありました。薬で操られている自分の感情。 この頃は精神的にかなり弱っていました。
そしてこの「切れる」という行為が、この後の私たち家族を引き離すことになるなんて予想もできませんでした。
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2010年11月15日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |



